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INDIA(10)~光と影
2008-07-19 Sat 06:26
とにかくヒマなのである。
どこに行くカネもない。ただパスポートが再発給されるまでの一週間を余分に与えられたわけであるから。

毎日サダル周辺をブラブラする、そんな日が続いた。

サダルには物乞いが多い。世界中からバックパッカーが集まる場所なので、それをあてにして物乞いが集まるのである。

一番印象的だったのは、両腕の、肩から先が全くないおじさん。
不適切な表現かも知れないが、敢えてありのままの状況を伝えるために言うと、こけしのような姿形なのである。
いつも肩掛け鞄のようなものを二つ、左右に袈裟掛けにしている(つまりX字型に)。
引っかかる場所がないから、こうせざるを得ない。

僕が仲良くなった物乞いのおじさんは、両足がない人だった。
その辺の板きれにキャスターを付けただけのスケボーのようなものに乗って、手を使ってずりずりと移動する。

こうして文字にすると地獄絵図のような印象を受けるかも知れないが(そして実際そうなのかも知れないが)、彼らは非常に明るい。

朝起きて、僕がパラゴンから出てくると、いつも「ハロー!リョー!」と挨拶してくる。
んで「バクシーシ(施し)くれ!」とニッコニコで言ってくる。
当時僕は学生だったので、そんなすねかじりの自分が、自分の親ほどの年齢の人にカネを恵んでやることがひどく傲慢なことに思えて、お金の代わりに毎朝食事をごちそうした。

その辺の屋台で適当なもんを買ってきて、両足のないおじさんと座って一緒に食べた。
なんだか日本とは全く別の惑星の出来事のように思えた。

・:*:・゜☆,。・:*:・゜。・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。・:*:・゜。・:*:・゜☆,。

線路の脇は、びっしりスラムである。

CCE00003_20090213061546.jpg


ガンジス河支流のフーグリー河畔。

CCE00000_20090213061452.jpg

貧しい人たちが、この泥川で洗濯をし、体を洗う。
河岸を歩いていると、焼ける前のお好み焼きみたいなものがあちこちに落ちてる。
近付いて見てみると、人糞なのである(※)。ゲリグソ。
インド人でも下痢してるんだから、そりゃ日本人は腹壊すわけだわい。

    (※)わりとみんな平気で野グソする。物陰に隠れてとかではなく、丸見えの状態で。

・:*:・゜☆,。・:*:・゜。・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。・:*:・゜。・:*:・゜☆,。

サダル・ストリートから表通りに出ると、そこはチョーロンギー通りという目抜き通りである。
ここは、同じ街とは思えないほど立派な建物が建ち並ぶ。

そして・・・。


銀座かと見まごうような煌びやかなビルの足元に、

あり得ないほど体がねじ曲がってしまった人が、

地べたに虫のように這いつくばって、白目をむいて、

汚い空き缶を前に置いて物乞いをしているのである。



思うのだがー。
例えばアフリカのどっかの国の難民キャンプ。
そこに「悲劇」はないと思うのである。
だって、周りのみんな、みんながみんな貧しいんだもん。
たとえ1円しか持っていなくても、みんな1円しか持っていなかったら、そこに「悲劇」はないと思うのである。

だが、このあまりに豪勢なビルと、この物乞いさんの、絶望的なコントラストはどうだ。
あまりに救いがないではないか。

僕はその光景を目に焼き付けて、その場を去った。

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別窓 | アジア旅行記 | comments : 2 | trackbacks : 0 | ↑top
<<INDIA(11)~カルカッタ③ | 生意気言ってすみませんでした | INDIA(9)~カルカッタ②>>
うん、確かに言葉をなくす。
2009-02-17 Tue 00:20 | URL | さめちゃん #4Z41mNzQ[ edit ] | ↑top
この時の光景は、多分一生忘れないと思う。

見ておかなければいけないものを見させて頂いた、という気持ちです。
2009-02-19 Thu 02:29 | URL | りょう #-[ edit ] | ↑top
 
 
 
 
 
 

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