プレーオフの欺瞞
2006-10-09 Mon 19:52
今年もパ・リーグのプレーオフ(1st stage)が始まった。
来シーズンから、セ・リーグでも導入される。

結論から言うと、この制度は即刻廃止にすべきである。
カープファンの立場から言うと、プレーオフ制度はあった方が都合がよい。
今のカープがシーズン1位になる可能性はゼロである。3位なら5%くらい可能性があるかも知れない。

それでもこの制度は到底認められない。
これはもはや「スポーツ」ではないからだ。

・:*:・゜☆,。・:*:・゜。・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。・:*:・゜。・:*:・゜☆,。

確かに盛り上がるし、実際見ていて面白いのは認める。
しかしこの制度は、譬えるならば、一年間己の肉体だけを頼りに戦い抜いた格闘家に、

「は~い一年間お疲れ様。んじゃ今度はこれ使って殺し合いやってね。よろぴく♪」

と、青龍刀を手渡す行為に等しい。

今までの全知全霊を賭けた素手による応酬はなんだったのか。

盛り上がるのは当たり前だ。
古代ローマのコロッセオよろしく、「殺し合い」を観るのは楽しい。
嗜虐性は人間を普遍的に昂揚させる。

西武vsソフトバンクの1st stageは、先に2勝した方が勝ち上がり。
なんじゃそらである。レギュラーシーズンの三連戦と同じじゃんか。

斯様に著しく「公平性」を欠いたこの制度はもはや「スポーツ」ではない。プロレスに限りなく近い「見世物」である。

・:*:・゜☆,。・:*:・゜。・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。・:*:・゜。・:*:・゜☆,。

確かにプレーオフ制度の興行面での旨味は計り知れない。
たった2、3勝でペナントの行方が決する。それで興奮するなと言う方がファンには酷だろう。

この制度の致命的欠陥は、山台を下に掘り下げることで「盛り上がり」を演出することにある。それは同時にイベントの質的低下・聖性の破壊を意味する。
逆に言えば、「上」に求めればいいのだ。
具体的に言えば、セ・パ両リーグ1位の先に更なる「ストーリー」を用意してやればよい。

例えば、去年、千葉ロッテが優勝した「アジア・シリーズ」が非常に盛り上がった。
そんなものやめて、初めから以下のようにすればいいのだ。

【アジア地区Aブロック】
セ・リーグ1位┐
韓国リーグ1位┘

【アジア地区Bブロック】
パ・リーグ1位┐
台湾リーグ1位┘

さらにその先に、「リアル・ワールドシリーズ」を用意する。
すなわち、ベースボールの本場、大リーグへの殴り込みである。

ナ・リーグ東地区優勝チーム┐
ナ・リーグ西地区優勝チーム┘
ナ・リーグ中地区優勝チーム┐
アジアAブロック優勝チーム┘

ア・リーグ東地区優勝チーム┐
ア・リーグ西地区優勝チーム┘
ア・リーグ中地区優勝チーム┐
アジアBブロック優勝チーム┘

あるいは、アジア、中南米から1チームずつでも良い。

大リーグでも「ワイルド・カード」の矛盾性は常に指摘されている。
これで全ての理不尽が解消される。

関連記事
別窓 | 野球 | comments : 0 | trackbacks : 0 | ↑top
<<プレーオフ外伝~西武vsソフトバンク | 生意気言ってすみませんでした | 猫殺し>>
 
 
 
 
 
 

trackback URL

| 生意気言ってすみませんでした |